インフルエンザ

投稿日:2013年5月9日|カテゴリ:各種予防接種について

インフルエンザ

インフルエンザの症状

突然の高熱、全身倦怠感で発症します。普通のかぜとは違い、発症は急激で、悪寒、関節痛が強く、重病感があります。感染力が強く、潜伏期間が1〜3日と短いため、家族間で感染し、全員が寝込んでしまうということもまれではありません。

インフルエンザの診断

最近、迅速診断キットが導入され、15分以内に正確な診断できるようになりました。
実際には、綿棒で鼻腔を数回擦過し、鼻腔ぬぐい液を採って検査をします。この作業をしっかり行わないと、正しい診断ができないことがあります。また、インフルエンザを疑って検査をしても陽性反応が出ず、何日か経ってから再度検査をしたら今度は陽性反応が出たということもよくありますので、普通の風邪だということで治療していてよくならない場合は医師に相談してください。

インフルエンザの治療

治療では最近著しい進歩があり、抗インフルエンザ剤(商品名:タミフル)が保険適応となり広く使用されるようなりました。発症後48時間以内に投与されれば、発熱や全身症状が数日、短縮します。それ以後に開始しても効果が薄いといわれております。
高熱にはまず、頭部、頚部、腋下の冷却、水分補給に心がけましょう。38.5度以上の発熱が続き、水分摂取などに支障が出る場合は頓服でアセトアミノフェン系の解熱剤を投与も考える。

突然の高熱、全身倦怠感で発症し、インフルエンザが疑われる場合には、早めに医療機関を受診し、迅速診断キットで診断してもらい、診断されたら、早めに抗インフルエンザ剤を内服することが大切です。解熱後、2〜3日は体からウイルスが排泄されているので、解熱後2日たってから登校、登園、をして下さい。なんと言ってもインフルエンザは予防が大切です。予防接種をしてもしていなくとも、流行時の人ごみは避け、外出から帰宅したときは、手洗いとうがいを励行し、暴飲暴食、過労、過度のストレスを避け、休息を十分にとりましょう。

インフルエンザQ&A

1. ワクチン接種後いつごろから効果がでますか?また、どのくらい効果が続きますか。
接種後2週間目ころから血液中の抗体が増え、約4週間で身体の抵抗力が強まります。効果は次第に弱まりますが、三ヶ月から半年続くと考えられています。
2. 2回接種した方がいいのでしょうか?
理論的にはどの年齢でも2回接種するほうが良いと考えられます。その場合、1~4週間あければ接種できますが、4週間あけるのが良いようです。
13歳未満の小児~新生児には2回接種とされています。高齢者でも身体の抵抗力に自信のない方は2回接種をおすすめします。ただ、高齢者の方も2回目からは一般の方と同じ費用がかかります。当院では2,500円です。
3. いつ接種するのが良いでしょうか?
インフルエンザの流行を完全に予測することはできませんが、例年1~3月にピークがあることから、12月までに受けることがすすめられています。
高齢者の方に町からの援助がでるのは10~12月の間です。
なるべくあとに受けたいと思っても、12月に入るとワクチン切れとなることが多いのが実情です。
4. ワクチンを接種すれば風邪をひかないのですか?
理論的にはどの年齢でもいわゆる「風邪」を起こすウイルスは様々な種類があります。
「インフルエンザ」はインフルエンザウイルスによって起こる病気で、通常の風邪よりも激しい症状と急激な発症を特徴とします。
インフルエンザワクチンはこのインフルエンザの発症と重症化の予防に効果がありますが、すべての風邪を予防するわけではありません。ワクチンを接種しても風邪をひくことはあります。
5. ワクチンの効果はどの程度?
残念ながら「ワクチンを接種すれば100%インフルエンザにかからない」とは言えません。
インフルエンザウイルスには様々な種類のウイルスがあり、毎年どのタイプのウイルスが流行するかを予測してワクチンが作られます。ですから予測されたタイプとまったく違うウイルスによるインフルエンザが流行すると、ワクチンの効果がでません。
ウイルスのタイプが適合したとして、ワクチン接種の効果はどの程度でしょうか?
健康な65歳以上の高齢者では、45%の発病を阻止し、80%の死亡を阻止する効果があったとされています。15~17歳の青年男子では、感染率が5分の1に減少したそうです。
小児では40~60%、1歳から5歳の幼児では20~30%の発病の阻止が認められたとの報告があります。
その結果、インフルエンザ脳症の発症を減らすことができたと考えられています。
ワクチンを接種しても完全に発病を阻止することはできませんが、抵抗力が弱い幼児や、高齢者の方には発病と重症化を減らすためにワクチン接種がすすめられています。
6. 妊婦も予防接種をうけられますか?
インフルエンザワクチンは不活化ワクチンで、生きたウイルスを接種しませんから、胎児に直接は悪影響がないと考えられています。
それでも、妊娠初期はいろいろな原因で奇形や自然流産を起こしやすい時期ですので避けた方が良いとされていますし、妊娠中期以降から産後すぐの時期がインフルエンザの流行と重なる方でも、ワクチンの有益性を考えて接種するべきであると考えられています。
妊婦のかたは、かかっておいでの産科医とよく相談されることをおすすめします。

「ワクチンで防げる病気」