百日せき

百日せきとは

病名の通り、長期的に咳が続きます。鼻水、くしゃみ、軽い咳などがでます。症状が風邪と似ているため中々気づきません。

原因は、百日咳菌という細菌です。

潜伏期間は1週間前後ですが、次第に、咳の回数が増え程度も激しくなります。この時期のスタッカートといわれる連続する咳が百日咳の特徴的な症状です。発熱はないか、あっても微熱程度です。

DPT(ジフテリア・百日咳・破傷風)混合ワクチンによる予防接種が制度化され、患者数は大いに減りましたが、患者は散発しています。特に最近では大人の患者も増加しています。

生後6か月以下とくに3か月以下の乳児では、特に重症化する場合が多く、呼吸が止まってしまうことさえあります。一方、学齢期の年長児や大人では、症状が軽く、咳がちょっと長く続くという程度で済んでしまいます。

予防接種

四種混合ワクチンまたは三種混合ワクチンで予防します。三種混合ワクチンの接種方法は「1期」としてDPT(ジフテリア・百日咳・破傷風)三種混合ワクチンを生後3ヶ月に達した時から1歳までに1期初回を終え、1期初回接種の3回が終わってから1年から1年半の間に追加を行います。また、「2期」として11~12歳時にDT二種混合ワクチンで接種を1回行います。

白子町では国より定められた定期予防接種を「無料」で実施しています。

三種混合(ジフテリア・百日せき・破傷風)、四種混合(ジフテリア・百日せき・破傷風・不活化ポリオ)の接種費用は「無料」です。※接種対象年齢内にかぎります。

詳しくは白子町役場保健福祉課健康づくり係 電話: 0475-33-2179

「ワクチンで防げる病気」

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ジフテリア

ジフテリア

ジフテリア毒素を産生するジフテリア菌の感染によって起こる急性感染症で、感染者の痰やつばから感染します。潜伏期間は2~5日で、症状として、鼻みずなどのかぜの症状が出る鼻ジフテリア、のどに感染して、のどの痛みや、発熱を伴う扁桃・咽頭ジフテリア等があり、発病2~3週間後には心筋障害や神経麻痺を起こすこともあります。

予防接種

四種混合ワクチンまたは三種混合ワクチンで予防します。三種混合ワクチンの接種方法は「1期」としてDPT(ジフテリア・百日咳・破傷風)三種混合ワクチンを生後3ヶ月に達した時から1歳までに1期初回を終え、1期初回接種の3回が終わってから1年から1年半の間に追加を行います。また、「2期」として11~12歳時にDT二種混合ワクチンで接種を1回行います。

白子町では国より定められた定期予防接種を「無料」で実施しています。

二種混合(ジフテリア・破傷風)、三種混合(ジフテリア・百日せき・破傷風)、四種混合(ジフテリア・百日せき・破傷風・不活化ポリオ)の接種費用は「無料」です。※接種対象年齢内にかぎります。

詳しくは白子町役場保健福祉課健康づくり係 電話: 0475-33-2179

「ワクチンで防げる病気」

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結核

結核とは

肺結核は、結核菌が肺に感染して、結核病巣ができて起こる肺の病気です。
原因は飛沫感染です。肺結核を患っている方のせきやくしゃみなどから排出された結核菌を吸い込んでしまい、肺にまで菌が及ぶと、感染してしまいます。せきや痰、微熱が数週間から数カ月続き、初期には自覚症状のないことが多いです。

予防接種

スタンプ式のBCGワクチンで予防できます。子ども、とくに乳幼児は免疫力が低いので、肺結核に感染すると発症しやすく、悪化しやすいため、予防接種生後6ヶ月までに実施することになっています。

「ワクチンで防げる病気」

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破傷風

破傷風とは

傷口から破傷風菌が入って体の中で増殖し、筋肉をけいれんさせる破傷風菌毒素を大量に出し、約半数が死亡する危険な病気です。

主な感染の理由として、傷口に土がつき、土壌中に生息する破傷風菌が体内に侵入することにより引き起こされます。

発病までの潜伏期間は、多くは1~2週間ですが、短いときは3日、長いときは2か月以上のこともあります。そのため、発病時には傷の表面は治癒し、感染部位が不明のこともあります。

予防接種

1期と2期とで予防接種が行われます。

1期は、生後3か月から12ヶ月の間に、4週間隔で3回受けると予防効果が高くなります。

2期では、11歳になったら、ジフテリアと破傷風のDTワクチンを受けます。

II期の二種混合ワクチン接種後、5年から10年程度有効といわれています。

土に触れることが多い職業の方は、健康な時に予防注射を受けておくことが大切です。

白子町では国より定められた定期予防接種を「無料」で実施しています。

二種混合(ジフテリア・破傷風)、三種混合(ジフテリア・百日せき・破傷風)、四種混合(ジフテリア・百日せき・破傷風・不活化ポリオ)の接種費用は「無料」です。※接種対象年齢内にかぎります。

詳しくは白子町役場保健福祉課健康づくり係 電話: 0475-33-2179

「ワクチンで防げる病気」

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麻しん

麻しんとは

「麻しんウイルス」によって引き起こされる病気です。小児のウイルス性疾患としては重症の疾患です。感染すればほとんどが発症します。生後半年の間は母親からの抗体があり、あまり発症しませんので、患者の大部分は乳幼児です。日本ではアメリカと比較して予防接種率が低く、問題となっており、死亡例の報告もあります。

麻しんは患者からのせきや鼻水で感染します。

感染してから発症まで10日から2週間ほどかかります。

38-39度ほどの高熱が3-4日続き、機嫌が悪く、くしゃみ、鼻水、激しいせき、目やにや目のまわりが腫れぼったいこと、目の充血、嘔吐、食欲不振等が見られます。

予防接種

1歳になったらなるべく早く予防接種を受けることが重要です。

最近麻しんの定期予防接種の方法が変わりました。麻しんと風しんの対策を強化する目的で、以前別々に接種されていたものを、混合(MR)ワクチンとしていっしょに接種することになりました。定期の予防接種としては、1期と2期の2度に分けて接種します。1期は1歳から2歳の間に接種します。この時期が最も麻しん・風しんに感染しやすいので、1歳になったらなるべく早く予防接種を受けることが重要です。2期の接種は幼稚園の年長児の時期に受けます。

白子町では国より定められた定期予防接種を「無料」で実施しています。

麻しん風しん混合の接種費用は「無料」です。※接種対象年齢内にかぎります。

詳しくは白子町役場保健福祉課健康づくり係 電話: 0475-33-2179

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日本脳炎

日本脳炎とは

日本脳炎ウイルスを保有する蚊がヒトを刺すことで感染する重篤な急性脳炎です。
かかった人の約2割は死亡し、約2割は治った後に知能障害や手足のまひが残ります。完全に治るのは、5割から6割という悪性の病気です。
日本では、幼小児期のワクチン接種や生活環境の整備により、西日本を中心に年間数名程度の患者が報告されている感染症ですが、海外では東アジア、東南アジアおよび南アジアにかけて広く流行しており、年間数万人の発症が確認されています。

発症率は0.1〜1%と推定され、ほとんどは不顕性感染(症状がでない感染)で何ともなく治癒して行きますが、いったん発症すると致死率は約20%で、うち半数以上に麻痺などの重篤な後遺症が残ります。流行地では、ヒト、ブタと水田が揃えば(つまり田舎というわけですが)、日本脳炎に感染するリスクは高くなります。

予防接種

1期と2期があり、1期は生後6ヶ月から90ヶ月(7歳6ヶ月)まで。1~4週間隔で2回、2回目の約1年後に3回目を接種します。

2期は9歳以上13歳未満の間に1回接種します。

ワクチンの接種で、高い予防効果が得られるため、日本脳炎にかかる人は少なくなりました。

白子町では国より定められた定期予防接種を「無料」で実施しています。

日本脳炎の接種費用は「無料」です。※接種対象年齢内にかぎります。

詳しくは白子町役場保健福祉課健康づくり係 電話: 0475-33-2179

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B型肝炎ワクチン

B型肝炎とは

主に血液や精液などの体液を介して感染する感染症です。

子どもに多い感染経路は、母子感染です。他に、輸血、性行為感染などがあります。

ほとんどの場合、感染しても自然に治りますが、20%~30%が急性肝炎を発祥します。

肝炎になると約三ヶ月ほどで、食欲不振、吐き気、嘔吐、黄疸が出ます。ただし症状はごく軽い場合も多くあります。

ウイルスが排除されず持続感染した場合は、慢性肝炎や肝硬変または肝臓癌へ進行する場合があります。

予防接種

B型肝炎ワクチンの接種が有効です。B型肝炎を予防することで、肝臓癌を予防することにも繋がります。子こどものうちから予防接種することで、キャリアといわれる慢性化した状態も防ぐことができます。

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白子町 風しん予防接種について

風しんとは

風しんは「発熱、発疹、リンパ節腫脹」を特徴とするウイルス性発疹症で「三日はしか」とも言われています。予後良好な疾患であり、自然治癒しますが、妊婦が妊娠初期から中期に風しんに罹ると、流産・死産の原因となるほか、胎児が難聴・白内障・先天性心疾患を三大症状とする先天性風しん症候群を発症する場合があります。

予防接種

弱毒風しん生ワクチンの接種により、感染を予防することが可能です。特に妊婦への感染を予防するために、次の方には、予防接種をお勧めします。

  1. 妊婦(抗体陰性または抵抗体価の者に限る)の夫、子どもおよびその他の同居家族
  2. 10代後半から40代の女性(特に、妊娠希望者または妊娠する可能性の高い方)
  3. 産褥早期の女性

上記のうち、明らかに風しんに罹ったことがある、予防接種をうけたことがある、または抗体が陽性であると確認ができた方以外の方

※以下の定期予防接種の対象年齢の方は、無料で接種できます。(第2~4期は、平成25年3月末日までに接種した方に限ります)

  • 第1期 満1~2歳未満
  • 第2期 平成18年4月2日~平成19年4月1日生(小学校就学1年前)
  • 第3期 平成11年4月2日~平成12年4月1日生(中学1年生相当)
  • 第4期 平成6年4月2日~平成7年4月1日生(高校3年生相当)

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インフルエンザ

インフルエンザ

インフルエンザの症状

突然の高熱、全身倦怠感で発症します。普通のかぜとは違い、発症は急激で、悪寒、関節痛が強く、重病感があります。感染力が強く、潜伏期間が1〜3日と短いため、家族間で感染し、全員が寝込んでしまうということもまれではありません。

インフルエンザの診断

最近、迅速診断キットが導入され、15分以内に正確な診断できるようになりました。
実際には、綿棒で鼻腔を数回擦過し、鼻腔ぬぐい液を採って検査をします。この作業をしっかり行わないと、正しい診断ができないことがあります。また、インフルエンザを疑って検査をしても陽性反応が出ず、何日か経ってから再度検査をしたら今度は陽性反応が出たということもよくありますので、普通の風邪だということで治療していてよくならない場合は医師に相談してください。

インフルエンザの治療

治療では最近著しい進歩があり、抗インフルエンザ剤(商品名:タミフル)が保険適応となり広く使用されるようなりました。発症後48時間以内に投与されれば、発熱や全身症状が数日、短縮します。それ以後に開始しても効果が薄いといわれております。
高熱にはまず、頭部、頚部、腋下の冷却、水分補給に心がけましょう。38.5度以上の発熱が続き、水分摂取などに支障が出る場合は頓服でアセトアミノフェン系の解熱剤を投与も考える。

突然の高熱、全身倦怠感で発症し、インフルエンザが疑われる場合には、早めに医療機関を受診し、迅速診断キットで診断してもらい、診断されたら、早めに抗インフルエンザ剤を内服することが大切です。解熱後、2〜3日は体からウイルスが排泄されているので、解熱後2日たってから登校、登園、をして下さい。なんと言ってもインフルエンザは予防が大切です。予防接種をしてもしていなくとも、流行時の人ごみは避け、外出から帰宅したときは、手洗いとうがいを励行し、暴飲暴食、過労、過度のストレスを避け、休息を十分にとりましょう。

インフルエンザQ&A

1. ワクチン接種後いつごろから効果がでますか?また、どのくらい効果が続きますか。
接種後2週間目ころから血液中の抗体が増え、約4週間で身体の抵抗力が強まります。効果は次第に弱まりますが、三ヶ月から半年続くと考えられています。
2. 2回接種した方がいいのでしょうか?
理論的にはどの年齢でも2回接種するほうが良いと考えられます。その場合、1~4週間あければ接種できますが、4週間あけるのが良いようです。
13歳未満の小児~新生児には2回接種とされています。高齢者でも身体の抵抗力に自信のない方は2回接種をおすすめします。ただ、高齢者の方も2回目からは一般の方と同じ費用がかかります。当院では2,500円です。
3. いつ接種するのが良いでしょうか?
インフルエンザの流行を完全に予測することはできませんが、例年1~3月にピークがあることから、12月までに受けることがすすめられています。
高齢者の方に町からの援助がでるのは10~12月の間です。
なるべくあとに受けたいと思っても、12月に入るとワクチン切れとなることが多いのが実情です。
4. ワクチンを接種すれば風邪をひかないのですか?
理論的にはどの年齢でもいわゆる「風邪」を起こすウイルスは様々な種類があります。
「インフルエンザ」はインフルエンザウイルスによって起こる病気で、通常の風邪よりも激しい症状と急激な発症を特徴とします。
インフルエンザワクチンはこのインフルエンザの発症と重症化の予防に効果がありますが、すべての風邪を予防するわけではありません。ワクチンを接種しても風邪をひくことはあります。
5. ワクチンの効果はどの程度?
残念ながら「ワクチンを接種すれば100%インフルエンザにかからない」とは言えません。
インフルエンザウイルスには様々な種類のウイルスがあり、毎年どのタイプのウイルスが流行するかを予測してワクチンが作られます。ですから予測されたタイプとまったく違うウイルスによるインフルエンザが流行すると、ワクチンの効果がでません。
ウイルスのタイプが適合したとして、ワクチン接種の効果はどの程度でしょうか?
健康な65歳以上の高齢者では、45%の発病を阻止し、80%の死亡を阻止する効果があったとされています。15~17歳の青年男子では、感染率が5分の1に減少したそうです。
小児では40~60%、1歳から5歳の幼児では20~30%の発病の阻止が認められたとの報告があります。
その結果、インフルエンザ脳症の発症を減らすことができたと考えられています。
ワクチンを接種しても完全に発病を阻止することはできませんが、抵抗力が弱い幼児や、高齢者の方には発病と重症化を減らすためにワクチン接種がすすめられています。
6. 妊婦も予防接種をうけられますか?
インフルエンザワクチンは不活化ワクチンで、生きたウイルスを接種しませんから、胎児に直接は悪影響がないと考えられています。
それでも、妊娠初期はいろいろな原因で奇形や自然流産を起こしやすい時期ですので避けた方が良いとされていますし、妊娠中期以降から産後すぐの時期がインフルエンザの流行と重なる方でも、ワクチンの有益性を考えて接種するべきであると考えられています。
妊婦のかたは、かかっておいでの産科医とよく相談されることをおすすめします。

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