小児の肺炎球菌感染症

小児の肺炎球菌感染症とは

肺炎球菌はこの菌はのどなどから体に入り、肺炎の原因になる細菌で、重症市中肺炎の50%が肺炎球菌によるというデータもあります。

細菌性髄膜炎を起こすような場合でも早期診断は難しく血液検査をしてもかぜと区別ができないこともあります。その後にけいれんや意識がないなどの症状が始まってきます。診断がついても、抗菌薬が効かない耐性菌が多く、治療は困難です。

肺炎球菌による細菌性髄膜炎は、ヒブによる髄膜炎に比べて死亡と後遺症の比率が少し高く、死亡が10%前後、後遺症率は30~40%くらいです。

 予防接種

小児用肺炎球菌ワクチンで予防します。日本では、2010年2月に欧米から10年遅れてプレベナーが発売になり、2013年度から定期接種で受けられるようになりました。接種対象が生後2か月から5歳未満、ワクチンの接種回数は初回を接種する月齢・年齢により異なり、生後2か月から6か月までは合計4回です。7か月から11か月までは3回、1歳は2回、2歳から4歳までは1回です。

病気にかかる半数が1歳前ですので、生後2ヶ月になったらすぐに接種します。

「ワクチンで防げる病気」