ヒトパピローマウイルス(HPV)

ヒトパピローマウイルス(HPV)とは

子宮頸がんは、ヒトパピローマウイルス(HPV)というウイルスの感染が主な原因となっています。

ヒトパピローマウイルス(HPV)は性交渉により感染しますが、皮膚や粘膜に存在するごくありふれたウイルスで、約80%の女性が知らない間にかかっています。感染は一時的で、ほとんどの場合は免疫力や新陳代謝などで細胞とともに剥げ落ちていきます。感染部分に小さな傷があったり、免疫力の低下などでウイルスが体内に長く住みつき、その結果、最終的に子宮頸がんを発症(0.15%)することがあります。

ヒトパピローマウイルス(HPV)の感染の自覚症状が明らかな場合には、医療機関で検査を受け、治療を受ける必要があります。

尖圭コンジローマの症状が出て、イボが増えると治療が大変なので、早めに医療機関にかかるとよいでしょう。

 予防接種

ヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチンは、特に発がん性の高いHPV16型、18型の感染(日本の子宮頸がんの原因の50%から70%を占める)を予防すると言わていますが、このワクチンで防げない52、33、58型のウイルスも子宮頸がんの原因ですので、必ず子宮がん検診を受けることが大切です。

ワクチンともに、効果は20年くらい続くと予想されており、追加接種は不要と考えられていますが子宮頸がんを防ぐうえでもっとも大切なことはワクチンを接種した後も定期的な子宮頸がん検診を受けることが大切です。

「ワクチンで防げる病気」