小外科

小外科では、日常生活での擦り傷、切り傷や火傷から、打撲、捻挫等のスポーツによる外傷、皮膚の出来物などの小外科全般の処置、治療を行っています。
重症の骨折、筋・神経・血管損傷は必要に応じて連携病院へ紹介させていただいております。

また、その他外科治療に関しての質問や疑問に対して相談やアドバイスをお受けしていますので気楽にご来院くださいませ。

主な治療対象
皮膚の出来物の切除、切り傷などの縫合手術、擦り傷、交通事故、熱傷による外傷。巻爪の処置等を行います。

外傷(切り傷・擦り傷など)の治療

日本においてはつい最近まで、一般的に傷の治療といえば①消毒して、②ガーゼで覆って、③治るまで決して濡らさず乾かす という方法が行われていました。
ところが、それが変わりつつあります。ここで最近の切り傷の新しい治療方法を紹介します。

擦過傷

擦過傷とは擦りむいて出来た傷で、いわゆる擦り傷の事です。

消毒は絶対しない!水洗いで化膿菌から傷の悪化を防御

傷を洗った後で消毒はしません。「消毒しないと化膿してしまわないの?」という疑問が浮かぶかと思いますが。消毒液は傷口が化膿する細胞を殺菌するのと同時に、表皮の元になる細胞や傷の治療に活躍する細胞にも影響を与えてしまい、回復しようとする力を妨げてしまいます。

消毒液は元々ある菌を含めて、細菌などの微生物を殺す事ができます。一方、傷の治療に活躍する白血球、線維芽細胞、血管内皮細胞、表皮の元になる細胞にも損傷を与えます。傷を早く直すためにはこれらの細胞に損傷を与えない方が良いのは明らかです。

傷口を乾燥させない!

水洗いの後はどうすべきでしょうか?傷を直すためには、何よりも「傷を乾かさない」ことが大切です。傷の部分に滲出した液の中には線維芽細胞、血管内皮細胞など傷口を覆ってふさいだり、くっつけたりする成分が入っています。だから乾燥させてはいけません。傷口をできるだけ湿った状態に保つことが大切です。

簡単な切り傷なら、傷を治そうとする自然治癒力を最大限生かすことが大事です。皮下の脂肪が見えていたり、出血が止まらないような深い傷の場合は、自己判断で対処するのではなくできるだけ早く受診しましょう。