糖尿病外来
Warning: Undefined variable $parent_id in /home/xsrv00daisy/andocl.com/public_html/wp2/wp-content/themes/andoiin/page.php on line 41
diabetes

糖尿病

糖尿病患者数は年々増加しております。当院では糖尿病専門医と糖尿病療養について豊富な経験を有する、管理栄養士、看護士により、チーム医療を行っております。
糖尿病の治療の目標は糖尿病のない人と変わらない寿命と QOLです。

その実現のために、糖尿病教室、外来インスリン導入、指導も行っております。大多数が2型糖尿病ですが、1型糖尿病の方も通院されております。糖尿病はコントロールが悪いと、さまざまな合併症を生じる病気です。

これらの合併症を予防するため、治療を中断することなく、良好なコントロールが維持できるよう、スタッフ一同取り組んでおります。

このような方は受診をおすすめします

  • 健康診断で血糖値やHbA1cの高さを指摘された
  • 最近喉がよく乾く
  • 尿の回数が増えた
  • 体重が減少傾向にある
  • 最近疲れを覚えやすくなった

糖尿病とは

糖尿病とは、尿に糖が出ることから付けられた病名です。
糖尿病の原因ですが、膵臓から分泌されるインスリンというホルモンが、正常に膵臓から分
泌されていないか、分泌量が少ない、又は逆に分泌量が必要以上に多く分泌されているの
に十分に作用していない等、いろんな原因によって慢性的に高血糖になるのが糖尿病です。
糖尿病は、血液中のブドウ糖の量(血糖値)をもとに診断されます。
朝食前血糖値126mg/dl以上または、食後血糖値200mg/dl以上のいずれかが、2回以上確認された場合に糖尿病であると診断されます。
また、糖尿病が疑わしいケースでは、ブドウ糖負荷試験を行います。糖尿病は大きく分ける
と、1型、2型、遺伝子の異常やほかの病気が原因となるもの、妊娠糖尿病の4種となりま
す。高血糖の状態が続くと、血管に負荷がかかり続け、心筋梗塞などの様々な合併症の発症に繋がります。
糖尿病の疑いがある場合には早期に受診・治療の開始が必要不可欠です。

糖尿病の種類

1型糖尿病

膵臓のβ細胞というインスリンを作る細胞が破壊され、からだの中のインスリンの量が絶対的に足りなくなって起こる。子供のうちに始まることが多く、以前は小児糖尿病とか、インスリン依存型糖尿病と呼ばれていた。

2型糖尿病

インスリンの出る量が少なくなって起こるものと、肝臓や筋肉などの細胞がインスリン作用をあまり感じなくなる(インスリンの働きが悪い)ために、ブドウ糖がうまく取り入れられなくなって起こるものがある。食事や運動などの生活習慣が関係している場合が多い。わが国の糖尿病の95%以上はこのタイプ。

妊娠糖尿病

妊娠中に発見された糖尿病。新生児に合併症が出ることもある。
日本人の糖尿病患者のうち約95%が、2型です。また、多くの場合、自覚症状がないまま進行するので、常日頃から健康診断などにおいて、無症状の時期に糖尿病を発見することが重要です。

糖尿病の症状

糖尿病は、軽いうちはほとんど自覚症状がありません。
尿糖排泄閾値を超える高血糖が持続すると、全身の倦怠感、疲れやすさ喉の渇き、尿の量が多い、尿の回数が多い、食べ過ぎてしまうなどの症状が出ます。
糖尿病の合併症(余病)による症状として、視力が弱まる、知覚異常、神経痛、皮膚のかゆみ、めまい、陰部のかゆみ、立ちくらみがするなど。
インスリン不足で糖質の利用ができなくなると、エネルギー源として脂肪が使われるようになります。脂肪が代謝されると、副産物として血中にケトン体というものがたまってきます。これが血液を酸性に傾け、強い全身のだるさ、脱力感、吐き気などの症状が出てきます。
病気がさらに進むと、意識がなくなる糖尿病性昏睡におちいり、死亡する場合もあります。

糖尿病の原因

一口に糖尿病といっても、その成因、遺伝的背景、発症要因、インスリン分泌や作用の不足の程度、治療に対する反応などはさまざまです。

1型糖尿病

自己免疫機構(じこめんえききこう)や原因のわからないことで、膵島β細胞が破壊され、インスリン分泌能が失われ、からだの中のインスリンの量が絶対的に足りなくなって起こります。

2型糖尿病

インスリン分泌低下やインスリンが効きにくい状態で食事や運動などの生活習慣が関係している場合が多いです。

  • 人間関係や仕事上でのストレス
  • 不規則な食生活
  • 栄養が偏った外食のとりすぎ
  • 暴飲暴食
  • 糖分の多い清涼飲料水の飲みすぎ
  • マイカー通勤などによる運動不足

など、偏ったライフスタイルが指摘されています。

その他の機序、病気による糖尿病

遺伝子の異常や肝臓や膵臓の病気、感染症、免疫の異常などのほかの病気が原因となって、糖尿病が引き起こされるもの。薬剤が原因となる場合もある。

糖尿病のリスク・合併症

当院では、糖尿病の予防と管理に、ただ血糖値や血圧、脂質代謝の良好なコントロールを実施するだけでなく、病気の合併症予防にも力を入れています。当院のチームは、糖尿病が引き起こす可能性のある合併症に対して、早期介入が非常に重要であると考えており、そのための専門的な検査を定期的に実施しています。
動脈硬化のリスクを早期に把握するため、頸動脈エコー検査やPWV/ABI検査を通じて、下肢の閉塞性動脈硬化症の有無をチェックしています。さらに、負荷心電図を用いた詳細な検査により、潜在的な心臓疾患のリスクも評価しています。
内臓脂肪の蓄積が糖尿病患者に与える影響は大きく、そのため腹部エコーを利用して脂肪肝の有無をチェックし、必要な生活習慣の指導も行っています。また、糖尿病が原因で起こり得る網膜症、腎症、神経障害などの合併症の早期発見にも注力しており、定期的な検査を通じてこれらのリスクを管理しています。

狭心症

狭心症は心臓の血管が狭くなり、心臓に十分な血液が流れなくなってしまうことによって引き起こされる疾患です。糖尿病になって心臓の血管が傷ついてしまうと疾患のリスクが高くなってしまいます。
狭心症はそのまま進行すると心筋梗塞に繋がる可能性もあり、突然死もありうる状態になってしまいます。

心筋梗塞

心筋梗塞は、心臓の血管が閉塞され、心臓の筋肉への血液供給が不十分になった結果、この筋肉組織が壊死してしまう疾患です。
糖尿病になると血糖値が高くなるため、血管内皮細胞や血管壁にダメージを与え、動脈硬化を進行させてしまいます。
その結果、心臓の血管が閉塞されてしまったり血栓ができてしまうことで心筋梗塞のリスクが高くなってしまいます。

脳梗塞

脳梗塞は、脳血管が閉塞されることによって起こる疾患です。
糖尿病になると血液中の血糖量が増加し、脳血管の細胞や血管壁にダメージを与え、血栓形成や動脈硬化を促進することが分かっています。
脳梗塞になると言語障害などの重篤な後遺症が残る可能性があるほか、最悪の場合命にも関わることがあるため、早期の治療が必要不可欠です。

動脈硬化

血液中にブドウ糖が多量にある状態(高血糖状態)が継続すると、血管内を傷つけるようになってしまいます。通常、血管はゴムのようにしなやかな柔軟性を持っており、血液を全身に巡らせる特性をもっていますが、血管内が傷つけられ続けた結果、血管の壁が厚く硬くなったり、血管内が狭くなってしまうことで血液の流れが悪くなります。
この状態を動脈硬化といい、心筋梗塞などの重篤な病の原因になるほか、下記に説明するような様々な疾患を引き起こします。

糖尿病網膜症

眼の中にある網膜の血管の流れが悪くなり、引き起こされる疾患です。網膜にある血管は非常に細く、糖尿病によって血管にダメージが加わり、動脈硬化が進行すると発症します。
治療をせずに放置していると最悪の場合、失明に至ることもある病です。

糖尿病腎症

糖尿病によって腎臓の機能が低下することで発症します。高血糖状態が続いた結果、腎臓内の毛細血管がダメージを受け、腎臓の機能である不要な水分や老廃物の排出に異常をきたしてしまい引き起こされる疾患です。
糖尿病腎症になると透析が必要になったり、放置を続けると手足が壊疽してしまい切断をしなければならないこともあります。

糖尿病神経障害

高血糖状態によって神経に異常をきたして起こるのが糖尿病神経障害です。内臓などの自律神経に異常が生じる「自律神経障害」と、手足などの運動機能に異常が生じる「感覚・運動神経障害」の2種類があります。
特に足への感覚・運動神経障害は起こりやすく、放置すると壊疽(えそ)などに繋がってしまうため、しびれやすいなど足に異変を感じたら早期に診察を受けることが大切です。

糖尿病の検査方法と治療方法

検査法と診断

尿糖検査、血糖検査、ブドウ糖負荷試験、血中インスリン検査、眼底検査、グリコヘモグロビン検査などを行います。
これらの検査で糖尿病かどうか診断します。
グリコヘモグロビン検査は即日で検査結果が分かります。

頸動脈エコー

頸動脈エコーは首の大動脈(頸動脈)に超音波を当てて、血管の壁の厚さや動脈硬化の進行度を評価する検査です。

糖尿病患者は特に動脈硬化が進行しやすいため、心筋梗塞や脳梗塞の発症を防ぐ観点で重要な検査です。

検査は痛みもなく、短時間で行えるのが特徴です。

腹部エコー

腹部の臓器(肝臓、胆のう、膵臓など)を超音波で観察する検査です。

糖尿病患者は脂肪肝や膵臓の変化が起こりやすいため、これらの臓器の状態を確認することで合併症を早期に発見することができます。

心臓エコー

心臓の形態や動きを超音波で確認する検査です。

糖尿病は心筋梗塞や心不全など心臓の疾患のリスクを高めるため、心臓の機能や構造を把握することが重要です。

この検査で心筋の異常や心肥大などを早期に発見し、適切な治療につなげることができます。

血圧脈波検査(PWV)

動脈の硬さや血管年齢を測定する検査で、PWV値が高いほど動脈硬化が進行していることを示します。

糖尿病患者は動脈硬化のリスクが高いため、この検査で血管の状態をチェックし心筋梗塞や脳梗塞などの重篤な疾患の発症予防に役立てます。

安静時心電図

安静時心電図は心臓の電気的な活動を測定し、心筋の状態やリズムの異常を検出する検査です。

糖尿病患者は心筋梗塞や不整脈のリスクが高いため、心臓の機能が正常に保たれているのかをこの検査で測定します。

負荷心電図

負荷心電図は運動などの負荷を心臓にかけた状態で電気活動を測定する検査です。

糖尿病患者は安静時には異常が見られなくても、運動によって症状が現れることがあります。

この検査で心臓の隠れた異常を早期に発見し、治療計画に反映させます。

律神経検査(CV RR)

心拍の変動を測定し、自律神経の働きを評価する検査です。

糖尿病は自律神経に影響を及ぼしやすく、異常が起こると血圧や心拍の調節が難しくなります。

この検査で自律神経の状態を確認し、合併症の予防に役立てます。

治療法

糖尿病治療の基本は食事療法と運動療法による生活習慣の改善です。しかし、生活習慣の改善によって血糖値をコントロールできない場合には適切な薬物療法を併用します。

日常生活の注意点

肥満は糖尿病を悪化させる大きな要因です。また、肥満すると動脈硬化が進み、糖尿病の合併症である狭心症、心筋梗塞、脳出血、脳梗塞などが起こりやすくなります。
血糖値を良好に保ち、合併症を防ぐには、「食事療法」と「運動療法」がとても大事です。

また、当院では「シンクヘルス」というアプリを使用し、血糖値や体重などの管理を日々行っております。
血糖コントロールなどの様子を受診時以外も確認することができ、日々の治療に活用してお
ります。

お問い合わせ

糖尿病は症状が出ない疾患ではありますが、進行すると重篤な合併症を引き起こします。健康診断で糖尿病の疑いを指摘された場合や、少しでも思い当たる症状がある場合には早期にご相談ください。

糖尿病専門医が適切な治療をサポートさせていただきます。

診療時間
time

診療時間
9:00 - 12:00
15:00 - 18:00

※休診日:水曜日・土曜日午後・日曜・祝日

アクセス
access

住所〒299-4212
千葉県長生郡白子町古所3279-1

電話番号0475-33-2211

最寄駅九十九里有料道路・白子ICよりすぐ。
専用の駐車場があります。
JR茂原駅 「白子車庫行き」
バス終点下車 徒歩3分